2011年12月4日日曜日

KOKIAと鬼束ちひろ

KOKIAと鬼束ちひろは僕の中で光と闇のようなイメージ。

この二人は好き。
アーティスト自体にはあまり興味のない僕の数少ないお気に入りの歌手。

KOKIAの声と曲は僕に天使を連想させる。
天から救いの声を授けてくれるような。
全て受け止めて、包んでくれるような。
そんな感覚を覚える。

逆に鬼束ちひろの声と曲は僕にニンゲンを想わせる。
言葉にできない心の痛み、弱さ、苦しみ、傷を言葉に翻訳してくれるような。
ニンゲンの魂の叫びのような。
僕が苦しみもがいている地上の側に立って歌ってくれているような、そういう感覚。

別の表現をするなら、
KOKIAは外側から、鬼束ちひろは内側から訴えかけてくれる。

この二人の曲に出会えたことは本当に幸せだったと思う。
この二人の歌なくして僕の今はない。ほんと。

特に鬼束ちひろ。
KOKIAをハートのエースとするなら、
鬼束ちひろは僕にとって伏せのジョーカー。最後の切り札。
僕が鬼束ちひろを聴くのは『本当に』沈んだとき。
『底の底の底』に沈んでいるときだけに限る。
普段は絶対聴かないようにしている。封印している。
それは自分の精神が弱って、歪んで、不安定な状態になっていることを認めたくないから。

が、聴いちゃったんだな、今日。
なぜ鬼束ちひろの曲を聴くとこんなにも落着くのか。

KOKIAの歌を聴いた後は『優しい』気持ちになる。
すごく癒されるし救われる。それに暖かいんだよね、なんか。
一方、鬼束ちひろの歌を聴いた後は『静寂』。
波風ひとつ立たない冷たく暗い空間にいるような気持ちになる。
でも不思議なことにそこがまたスタートの様に感じることが出来る。
『ここが底か。これより下はないんだな。そろそろ上ってみるか。』
って思える。底にはいるけれど、『終わり』ではないことを教えてくれる。

二人の曲に幾度も助けられている。
だからこの二人は好き。


Toru



YouTube より
KOKIA
人間ってそんなものね


YouTube より
KOKIA
大事なものは目蓋の裏


YouTube より
鬼束ちひろ
月光&Castle Imitation





0 件のコメント:

コメントを投稿